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読み物
「トコトコ通信」は子育て中のママたちがつくる子育て情報ミニコミ誌です。
毎月表紙には、レシピや工作ものなど楽しい企画が。その歴代の表紙が見られるのがこのページです。
育児のひとこま「ママチャリ走らせ~vol.2〜」
巷では、電動アシスト付き自転車を多く見かけるようになった今日この頃。
数年前、まだ普通のママチャリしかなかった我が家は、それでも何とか娘を乗せて良く買い物に行ったものだ。
そんなある日、いつものように当時1歳半の娘をママチャリに乗せてスーパーへ。坂道が多い我が家周辺。坂の途中に横断歩道がある難所で信号が赤になり足止めを食らうと、次のこぎ始めが結構キツイ。絶対に止まりたくない!と、強い意志で30mほど手前から助走をつけたスピード走行をするも健闘むなしく信号が赤に。渋々坂の途中でブレーキをかけて止まる。ふと隣を見ると、私の少し後ろを追うように一生懸命自転車を走らせ坂道を登ってきた、シルバーグレーのメッシュがステキな白髪のご婦人がいた。 同様にブレーキをかけて止まると、少し息を切らせながら突然話しかけてきた。
「やっぱり、あなたみたいに電動自転車にすると良いわね。子供も乗せているのにスイスイ軽々進んで行っていたわね。私なんか年寄りだしもうフラフラしちゃうわ。」
えっ、えっ、え~っ!!違う、違うよ。私の自転車よく見て!結構年季入った年代物の普通のママチャリだよ!!信号に引っかからないように必死に全力でこいでいたんだよ!!と私の心の声。
でも、その事実を伝えたらこのご婦人に対して失礼になるかも知れない。と、とっさに思った私は肩をすくめて結局こう答えた。
「あぁぁ…そうですねぇ…。便利なんですよねぇ…。」
そして信号が青に変わった次の瞬間、私の太ももに緊張が走った。そう、今私が乗っているのが電動アシスト付き自転車であるならば、10kgを優に超えた娘を乗せていてもこの信号が青になると同時に何食わぬ顔でスイスイ進んでいかなければならないではないか!!さもないと、このご婦人が、普通のママチャリだったと気付き、恥かしい思いをするかも知れない。
やってしまった。後悔しているヒマはない。
ご婦人に恥をかかせてはならない。
よし、こぎ始めが肝心だ。
振り返らず、身体的に汗をにじませ、震える太ももをひた隠し、いけしゃあしゃあと自転車を走らせた母と何も知らずにサイクリングを楽しむ娘との一夏の出来事。今ではちょっと笑える思い出。
かくいう我が家も、2人目の子供を授かったタイミングで電動アシスト付き自転車を購入し、今では子供2人を乗せて快適走行~♪
feat.やすこ☆
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